普段すっぴんでいることが多くメイクが苦手なアラフォーの私ですが、そろそろ垢抜けねばと考えだしました。
今回は、ファッションもメイクも疎い私が、「自分に合うのはどんな色か」を知るためにパーソナルカラー診断を受けてみました。
結果、おしゃれに関心が薄い・疎いひとこそやっておくべきだと感じました!
以下は受けてみたパーソナルカラー診断の内容と感想です。
私のスペック
前述のとおり、私は
・普段すっぴんでいることが多く
・メイクに「興味がない」「疎い」「苦手」な
・アラフォー
です。
仕事は内勤で、人前に出てどうこうはなく、すっぴんでいることで何か言われるような社風でもないので、それに甘えて清潔感を保つ以上のことをあまりしてきませんでした。
学生時分からメイクにさして興味がなく、大学の頃もまともにメイクはしませんでした。
就活や就職にあたり「これをしとけばまあ大丈夫だろう」という最低限をして、そこからほとんどアップデートをする機会もなく。
30代になってからは子育てに追われるなかで、「忙しいから」と可能な限りすっぴんで通してきました。
とはいえ、スマホを見たり本を読んだりはしているので、忙しくなったときにあえて時間をメイクに費やすという選択肢をすぐに捨てていたということです。
忙しくても綺麗なママさんはたくさんいますもんね。
メイクをばっちりして綺麗なひとを見て「素敵だな」とは思いつつも、「する必要性に迫られる」あるいは「したい・しないといけないと感じる」環境や思考に殆どならないまま年を重ねてきました。
診断を受けたきっかけ
前述のような私はアラフォーになり、「綺麗になるために」というより「みっともなくならないように」外見に気をつける必要性を少しずつ感じ始めました。
学生時分は幼く見られがちだった私。
若いときはまだ良かったでしょうが、それが年齢を重ねていくと「野暮ったい」「垢抜けない」感じになっていきます。
見た目が思いの外重視される世の中、何もしないがために見た目でゼロどころかマイナス評価をされるのは避けたいところ。
さて、それではどこから手をつけるべきか。
メイクも服もさして関心がない私には、ファッション紙を読んだりして流行を追うことは難しいので、「おおまかな指針」がほしいと考えました。
そこで目をつけたのが「パーソナルカラー診断」です。
パーソナルカラー診断とは
パーソナルカラー診断とは、生まれ持った肌や目、髪などの色から、あなたに似合う色を導き出すものです。
(パーソナルカラー実務検定協会HPより引用)
同じ色でも、合わせる色が変わると見え方が変わります。 このような目の錯覚を利用して、身につけた人を美しく見せるのが 「パーソナルカラー」です。 診断結果は「スプリング」「サマー」「オータム」「ウィンター」の4つに分かれます。
パーソナルカラーはその人の肌や目、髪の色に調和し、その人のよさを引き立てることができます。
ファッションやメイクに興味関心が薄い私は、服やコスメを選ぶ基準として「無難」「安価」が大きくありました。
財布に優しく、それでいて「これを選んでおいたらまあ大事故にはならんだろう」というものを選ぶ。
結果、黒の服、柄があるとしたらボーダー、メイクはドラッグストアにあるプチプラの「売れ筋品」と紹介されているアイテム、といったものを選択し続けることになっていました。
パーソナルカラー診断で「似合うアイテム」がわかっていれば、事故を防ぎつつ、従来のセレクトよりも垢抜ける正解に近づけることになります。
パーソナルカラーはコロコロ変わるものではないので、一度受けたら長年使える知識となります。
これは自分にとって便利だろう、と考えました。
パーソナルカラー診断を受けてみた
今回は、自分の住所から近いパーソナルカラー診断を行っているサロンを検索して、そこで受けてみました。
百貨店などでは不定期に診断ができるイベントを開催しているようで、サロンよりは簡易な診断だそうですが手軽なのでいい選択肢でしょう。
よりしっかり知りたいということであれば、「骨格診断」や「顔タイプ診断」もあわせて受けてみるのもいいですね。
自己診断について
ネット上の記事や動画で、簡単パーソナルカラー診断として自己診断のやり方がよく紹介されています。
私は「無料でわかるならそれに越したことはない」と何度かやってみましたが、いまいちピンとこず、さらに結論を言うと自己診断の結果はサロンで教えて頂いたものと違っていました。
照明など、診断を行う状況環境が整っているか。
無意識の思い込みで診断してしまっていないか。
そうしたことに注意が必要です。
診断の前に
本屋で、なんだか売れているらしいと手に取ったビジネス書を読んで、「へぇ〜」と思ったものの書いてあることを特に実行しない。
こういう経験はよくあると思います。
私もあります。
パーソナルカラー診断でも同様な結果になる可能性があります。
診断を受ける前と同様に過ごすことに、ペナルティが課せられるわけではありませんから。
なので、
・どういうことを知りたいか
・知ってそれをどう活かしたいか
を自分のなかではっきりさせておくことが大切です。
そうでないと診断料と診断に使う(それなりに長い)時間を無駄にしてしまいます。
私の場合は
・自分に似合う色味が知りたい
・似合うものを知ることで、服やメイクを選ぶときの参考にしたい
というのが診断の目的です。
「何もしない」か「無難な(無難と思われる)ものを選ぶ」から、「似合うとわかるものを適切に選ぶ」に変わりたいということですね。
私の最終的な着地点は「ほぼ何もしていない今より垢抜ける」です。
普段おしゃれを楽しんでる方に比べたらレベルがだいぶ低いんですけど、まずここからなので。
診断料金と所要時間
私が受けたところでは、
・料金:およそ10000円
・時間:およそ3時間
でした。
サロンにより幅は出ると思います。
診断
パーソナルカラー診断の概要の説明があり、普段の服選びや好みの色などについて簡単な問診を受けました。
その後、色んな色味のドレープ(布)を顔の近くに当てていき、どんなものが自分に合うかを見ていただきます。
鏡を見ながらなので、自分でも一緒にどんな感じか見ていくことができます。
似合うものだと顔色が良く見えたり、似合わないものだとなんだか浮いて見えたりします。
どっちでもいけそうに感じるときもあれば、素人目にも「これはあかんわ」と感じるものもありました。
光の加減、服の素材や形といったものを統一して同じ条件にしたうえで、色味だけを変えて比べるといったことは、普段する機会がないのではないでしょうか。
クローゼットにはない色、普段店で見かけても手に取らない色も見ていくので、とても新鮮です。
パーソナルカラーは4シーズン分類と言って、
・スプリング
・サマー
・オータム
・ウィンター
の4つのなかのどれにあたるかというパターンが多いです。
今回訪れたサロンではサイアートパーソナルカラーというものを採用しており、もう少し詳しく分かれている計12パターンから選んでいただく形でした。
診断の結果、私はサマー(12パターンのうちでいうとtrue summerで、サマーのなかでも青み重視タイプ。他に明るさ優先タイプやくすみ重視タイプがあるようです)でした。
4シーズン分類の概要
パーソナルカラーはまず2つのアンダートーン(基調となる色のグループ)に分かれます。1つはイエローアンダートーンで、黄み寄りの色のグループです。これをイエローベースといいます。もう一つはブルーアンダートーンで、青み寄りの色のグループです。これをブルーベースといいます。
(パーソナルカラー実務検定協会HPより引用)
いわゆる「イエベ」「ブルベ」ですね。
上記のように2つのアンダートーンからさらに2つに分かれ、計4つの分類となります。
スプリング
・イエローベースで明るめ。
・春の草花のイメージ。
サマー
・ブルーベースでやわらかい。
・紫陽花のイメージ。
オータム
・イエローベースで深みがある。
・紅葉のイメージ。
ウィンター
・ブルーベースではっきり。
・冬の空気やクリスマスのイメージ。
なんとなく伝わるでしょうか。
色や明るさ、深みなど、少しずつちがうドレープをあてていくのですが、ひとつの要素が変わると見える印象も変わり面白いです。
また、これらにピタッとあてはまらないときもあります。
自己診断の難しさがわかりますね。
その場合はどういったところに気をつけるべきかの説明をよく聞いてみましょう。
フィードバック
自分に当てはまるのがどれかというのを診断いただいたあと、その活用の仕方について説明を受けました。
今回の私の例でいうと、メイクや服選びの参考にしたいということなので、どういうのがしっくりくるかということ。
それから、幼い子どもがおり、時間をかけてメイクすることが難しいということや、子どもに引っ張られるからアクセサリーはあまり付けないということをお伝えしていたので、その範囲での気を付けたらいいというポイントを教えていただきました。
診断前に、得た知識の活用の仕方について考えておくことでここがより生きます。
普段の悩みや質問も用意しておきましょう。
折角お金と時間をかけてやっていただくので!
感想
思い出と思い込み
私は診断前に「自分はイエローベースだろう」と考えていました。
根拠のひとつが、遡ること10年以上前。
成人式の着物を選んでいたときのこと。
青の着物が綺麗に見えて、試着してみたらまあそれが似合わなかったんですね。
その後赤を試着するとしっくりきて、それに決まりました。
「着物では、青はいまいちで赤が似合うらしい」というその感想は結婚式で着る色打掛にも反映され、基本的に赤を試着していきました。
そのときも自分のなかで素敵と思うものがありそれに確定。
そうした思い出が、「イエローベースだろう」という刷り込みになったのだと思います。
なので診断結果がブルーベースとなったときは「あれ??」だったのですが、今思うとその一着で「青が合わない」と判断するのは早合点でした。
診断でドレープをあてていくとき、明るい緑は私には合いませんでした。
その緑の要素が当時邪魔をしたのかもしれません。
また、「青」といっても、ネイビー寄りや紫寄り、緑寄りなど色々あるので、自分に似合う青の着物が本当はあったのかもしれません。
そういう、昔の印象や小さな思い出が、勘違いや思い込みを生むんですね。
それを「ちがうよ」と長い時を経て訂正されたということが、診断を受けて良かったことのひとつでした。
私は母と仲が良く、かつ自分があまり服に興味がない&服選びに自信がないということで、母にすすめられた服を着ることがよくありました。
当時の母の好みもきっと無意識に影響を与えていたでしょう。
似合う似合わないを知る
診断でドレープを当てていくとき、普段着ない色味も見ていきます。
そのときに、似合う似合わないが素人の自分でもわかる瞬間が何度もありました。
私の場合、パステルカラーはいまいちで、特に明るい黄色と緑は不自然に映りました。
なのでスプリングにあたる色味はあまり似合わないようです。
一方で、イエローベースに分類されるものでも、濃い色深い色は特に違和感がありませんでした。
また、オレンジは意外と似合うものがあったり。
イエローベースブルーベースまたは4シーズンで◯◯だというのがわかったとしても、自分の診断に当てはまらないものでも似合うものがあったり、組み合わせで良く見えるやり方があったりします。
そういうのは自己診断ではわかりづらく、トライアンドエラーではリスク(合わないものを買ってしまうもしくはいくつも試着して労力がかかる)があることなので、きちんとした診断がおすすめできる理由になると思いました。
前述の着物の話の一方で、今までの経験で避けていたものや好んで着てきたものへの裏打ちをこの診断で得たというのもありました。
無難から出ていく勇気を得る
今まで私はメイク用品を買うとき、「安価」で「無難」なものを選ぶ傾向がありました。
そうすると、本屋で言う平積みの場所にベージュとブラウンのアイシャドウが売っていたりするわけです。
で、それならまあ変じゃないかと買う。
でもそれは変ではなくても、ベストかというと微妙なところ。
ブルーベースだと分かった今は、それに合うものを選ぼうと思えるのです。
例えばピンクやブルーの入ったアイシャドウはなんとなく「自分には似合わないもの」「合うひとを選ぶもの」「上級者が使うもの」という苦手意識があって避けていましたが、「自分にはこれは合う系統なのだ」という意識があると、買うためのハードルが少し低くなります。
ちょっとずつ今から変えていって、メイクが楽しくなってきたらデパコスみたいなのに挑戦するのもいいですよね。
今回の診断で、そういう「今までのやり方からちょっと抜け出す」ための、ひとおしとほんのちょっとの勇気を貰えた気がします。
ファッションやメイクへの取っ掛かりを得る
私はもともとファッションやメイクへの興味が薄かったということがありますが、これまでそれらについて学ぶ機会はなかなかありませんでした。
学校ではメイクをしないように言われてましたし、それを忠実に守っていました。
大学ではばっちりメイクをする友達がいましたが、しなくても特に何も言われませんでした。
就職する段になって急に、「大人はメイクしないと」という価値観にさらされ、ませてなくて真面目に学校に通ってきた人間が困るという罠。
メイクは「このセットを持っておこう!」みたいなスターターセットが特になくて、種類も多く、値段もピンキリです。
皆が一斉に学ぶタイミングもなく、敢えて調べる(誰かに教えてもらう)ことをしないと身につかないし、さらにたまにアップデートをしていかないとダサいという評価をされる危険性も孕んでいます。
しれっと大半の女性にやることを強いておいて、なんと難易度の高いことか。
ファッションも、メイクと似たようなものだと感じています。
好きなひとは自ら学び流行を察知してセンスを磨いていきますが、そうでないひとは知らない間に置いていかれて、大人として「ちゃんとした」格好を求められるようになるのです。
今回パーソナルカラー診断を受けたことで、大体の自分の合う合わないがわかりました。
それにより、ファッションやメイクで「とりあえずここから変えていこうか」という取っ掛かりを得ました。
サロンの方のアドバイスもそうですし、診断結果のカラーとまるっきり違うメイク用品があれば、そこを変えてもいい。
「なにが合っていてどこを変えるべきかわからない」という状態だったところから「ここを変えようと思える」のは大きな一歩なのです。
その貴重な一歩につながりました。
以上、パーソナルカラー診断についてでした。
これからも少しずつ垢抜けるための小さな歩みを書いていく予定です。
そしてその「予定」ができたのもこの診断から。
感謝です。
同じようにメイクやファッションに関心がなく苦手意識をもった方の参考になれば幸いです。