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子育て

2人目不妊治療(その1)初診と多嚢胞性卵巣症候群

2人目の妊活で、初めて不妊治療を行うことになった話。

1人目で問題なかったけど2人目がなかなか……という方、2人目どうしようかなあと考え中の方の参考になれば幸いです。

お伝えしたいことは、


・1人妊娠出産したからといっても2人目で難航することもあるしその要素は多い
・気になったら早めにお医者さんに相談すべき

です!それでは以下詳しく。

病院に行くきっかけ

もともとこどもは2人がいいなぁと言っていた私達夫婦。
どちらも2人きょうだいで仲が良く、将来設計としても2人で色々考えていました。

そろそろ2人目を、となってから妊娠して、一度初期流産及び子宮内除去手術(以下、その流産のときの日記です)。

また生理が戻るのを待って、そのあとバタバタ過ぎていく日々。
娘の寝かしつけはすんなり終わらず、疲れて寝落ちすること多々。
私に余裕があっても夫が残業で疲れていて、ということも多々。

妊活は、1人目のときのようにすんなりいかないのです。

娘のイヤイヤおよびパパイヤ。
なんでもかんでもおかあちゃんがいいという重い母への愛。
妊娠してつわりが来てもこんな感じが続くと予想されるなか、これでもうひとりか……と及び腰になっていたのもあります。

けれどもう若くない当時35才。
そのあたりを境に、妊娠成立の確率が下がったり流産の確率が上がったりするということはネットなどで知ってはいました。

36才になったら、区切りとして不妊治療の相談に行こうと決め、夫に相談。

そして半年ほどタイミングをはかるも上手くいかず。
あっという間に36才を迎え、受診を決めました。

病院選び

不妊治療は特に女性に色々負荷がかかります。
仕事をしていたら通院の時間をやりくりする必要が出てきます。
さらに2人目となると「通院時1人目どうする問題」が出てきます。

私は結局、1人目である娘が通っている小児科と併設されている産婦人科でみていただくことに決めましたが、その時に気をつけた点は以下。

  • 通いやすさ
  • 夕方診療がある(仕事のあとに通える)
  • 土曜日や日曜日の診療がある

この3点があると、仕事との折り合いがつけやすく、平日なら1人目を延長保育でお願いしている間に通院ということも可能でしょう。

  • こどもを連れていける
  • こどもを預けられる場所がある

こどものお迎えのあと通院するならここも大切です。
1人目の不妊治療だとこどもにたくさん出くわす可能性のあるところは精神的に辛いと思いますが、そこが2人目不妊治療と違うところです。

今回決めた所は不妊治療の専門ではないため、体外受精になると紹介状を書いていただき他の病院で進めていくことになるとのこと。
専門の所にするかどうかも検討すべき点ですね。

初診と「多囊胞性卵巣症候群」

診断

病院へ行くとカルテを書いたのち、まずは見てみましょうということに。

婦人科でお馴染みの台に乗り、あられもない姿になります。
モニターを覗くと、明らかにあれっと思う画像が。

たくさんの丸い影が見えるのです。
妊娠初期、ひとの姿になっていく前の子宮内の丸い影、あれに近いものが所狭しと入っていました。

先生が何やら呟きカルテに記入していかれます。

はいはいとあっという間に終わり、席につくと説明してくださいました。

「多囊胞性卵巣症候群」

の疑いとのこと。

多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome、略してPCOSやPCOと呼ばれます)は、

1)月経が不順である
2)卵巣に小さな嚢胞(卵胞)がたくさんある 3)男性ホルモンが高くなるなどホルモン値のアンバランスがみられる
の3つが揃うと診断されます。
定期的な排卵が起きないため、不正出血が起きたり、無月経や月経不順になったりします。
このような排卵障害のために不妊の原因にもなります。

http://www.jendo.jp/modules/patient/index.php?content_id=75

(以上、日本内分泌学会ページより引用。)

今回は月経が少し遅れがちなこと、卵巣に嚢胞(卵胞)がたくさんあるということで「可能性がある」と診断されました。

あまりピンと来なかったのですが、要は排卵前の卵の待機場所がぎゅうぎゅうになってうまく排出されない状態になっているのです。

この状態にいるひとは確率的にそれほど低くはなく、これで赤ちゃん産むひともいっぱいいますと先生談。
とはいえ排卵が遅れたりちゃんとできなかったりするときがあるのですから、通常より妊娠がしづらい体であることは確かです。

自覚症状

今までを振り返ってみます。

私は生理周期がひと月+1週間ほどと通常より長めでした。
とはいえふた月以上来ないということはなく生理痛が重いわけでもなかったので大して気にしていませんでした。
しかし今思うとそれが排卵の遅れのあらわれと言えます。

もっと気長に様子を見ようとのんびり言っていたら、病院でみていただく頃にはさらに年齢を重ねてより妊娠が難しくもなっていたかもしれません。
まただめだったと生理が来る度に精神的に消耗してしまっていたかもしれません。

早めにみていただくことの大切さを実感しました。

2人目不妊の難しさ

1人目を出産したから2人目も出産できる。

無意識にそう思ってしまいがちです。
私もそう思っていました。
けれど、

「1人目のときはたまたま低い確率をくぐり抜けて妊娠できていた」可能性があるのです。

1人目は時間の余裕も体力の余裕も2人目のときよりあったでしょう。
2人目のときほど年齢を意識することもなく「いずれできたらいいな」くらいの心持ちでいたかもしれません。

でも2人目のときは

  • 自由な時間と体力気力が減っている
  • 年齢が上がり、妊娠できる確率が下がり流産の確率が上がっている
  • 「1人目をみる」タスクが増えている

などによりなかなか妊娠が難しくなってくるのです。
心と体のズレのようなものが問題になってきて、自分では冷静に見えてこないでしょう。

妊活において、予め期限を決めておいて「〇〇の頃まで進展がなければみてもらう」というふうにしてパートナーと確認するのをおすすめします。

「絶対に妊娠する!」でなく「できたらほしい」の心境だとしても、不妊治療は最初はタイミング療法からです。
体外受精までは望まない、タイミング療法で1年やってみて駄目だったら諦めるということであればその旨をお医者さんにお伝えしたら大丈夫です。

治療開始前の署名

ありがたいことに、2022年(令和4年)4月から不妊治療が保険適用になりました。

それに関連して、夫婦関係があることを証明するために用紙に署名します。

とはいえ別に住民票など書類を別途求められることはなく、口頭確認(に基づくお医者さん側の書面チェック)と署名だけでした。

※以下、厚生労働省の「不妊治療に関する取組」のページとリーフレット(pdf)です。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/funin-01.html

治療の流れ

病院で今後の治療について概要を説明いただきました。

診察と治療の流れ

初診と署名、流れの説明(現在はここ)

採血でホルモンの状態をみる(今後の検査の為のクラミジア検査も兼ねる)(生理3-5日目)

卵胞のようすを観察する

排卵日予測と排卵誘発、タイミング療法

このホルモンの値を調べることで「多囊胞性卵巣症候群」かどうかがわかります。

時間のやりくり

そして、早速不妊治療の大変なところ。

生理〇日目」や「排卵の前後」など検査の指定タイミングがいくつも出てくる上に、直前までざっくりとした日程しかわからないのです。

まして私は排卵が遅れたりうまくいかなかったりしている関係で生理周期もきっちりしていません。
なので時間のやりくりは常に求められます。

私の場合は仕事の都合で平日夕方の診療にしており、その日は

帰宅→お迎え→娘を連れて診察→夕飯お風呂寝かしつけ

がほぼノンストップになります。

帰宅が遅くなるので夕飯をどうするか、診察中の娘に大人しく待っていてもらうためにどうするかというのは毎度考えます。
(夫は基本的に診察できる時間帯に帰宅できないので私が連れていくしかありません。)

今のところ、診察の前後に近くのマクドナルドでジュースかソフトクリームをあげるという流れになりがちです。
あんまりよくないと思いつつも楽で一番平和に時間を費やせるんですよね……

今回は初診までのお話でした。

次回以降は治療の進捗をあげていく予定です。
どうぞよろしくお願いします。