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雑記

痛みや怖さは?はじめて大腸内視鏡検査を受けた話。

初めて大腸内視鏡検査を受けた話

先日、生まれて初めて「大腸内視鏡検査」を受けました。

始まるまで、
・どんなことするの?
・痛い?怖い?
など気になったのですが、

やってみると特に怖くも痛くもなく、自分の腸内を見るという体験もできました。

同じように、大腸内視鏡検査に関してどんなもの?と思われている方へ、いちサンプルとしてお伝えできたら幸いです。

大腸内視鏡検査とは?

先端にカメラの付いたスコープを挿入し、直腸から盲腸までの大腸全体を観察する検査です。

大腸ポリープや大腸がんなどの発見に役立ち、ポリープは検査中切除することができます。

検査のきっかけ

勤務している会社で福利厚生として年1回健康診断を受けることになっているのですが、そこで検便がひっかかりました。
「潜血のため要検査」とのこと。

これまで健康診断では、血圧が低めなこと以外で特に何か言われることはありませんでした。

ドキドキしながら消化器系の病院を検索して問い合わせ。
内視鏡検査には事前の診察と説明が必要とのことで、診察の予約を取ります。

診察日まで気になるのでネットで色々調べてみました。

痔だった、ということもある。
ポリープがあった、ということもある。
腫瘍があったということもある。
大腸ガンを発見するには大切な検査。

出産後にできた(っぽい)痔とかじゃないのかなあと思いつつ、自分に見えないところなので考えたところでなにもわかりません。

初診

診察

受付で「健康診断で便潜血のため要検査と言われました」とお伝えすると、はいはいといった感じで診察に進みました。
健康診断の結果の紙もお渡ししました。

問診で手術歴なども確認されました。
腹腔鏡手術は一度あったのでお伝えしたものの、開腹手術があったかが重要のようでした。
あとは消化器系らしく、お通じがちゃんとあるかなど。

その他、採血を行いました。

検査説明

検査の内容やその方法、および検査において考えられる合併症などの危険性についての説明を受け、検査を受けることの同意書にサインをしました。
大腸ポリープがあった場合に切除を行うので、そのとき用の術前説明承諾書にもサイン

その後、家で行うことについて説明を受けます。
準備としては

  • 前日は食物繊維の多いものは摂取しないこと
  • 前日夜~当日の検査まで絶食すること
  • 下剤を服用すること
  • 当日朝に洗浄剤を飲むこと

といった感じです。

そして下剤と洗浄剤を受け取ります。

洗浄剤と言って渡されたのは、大判の湿布が入っているような大きい袋です。
中に洗浄剤が入っており、前日夜に水を入れて混ぜ合わせておき当日飲むとのこと。
手作りするこうしたタイプの薬は初めてでした。

検査前日

食事制限 

繊維質のある食べ物

繊維のある食べ物はNGです
なので野菜は軒並みアウト。
その他果物やきのこも食べられません。

推奨されるのは、素うどんやおかゆ、トーストなど。
卵はOKなのでそれらに卵を追加するといいですね。
ただしトッピングでねぎなどを加えてはいけません。

私は、

朝:トーストとヨーグルト
昼:そうめんと鮭そぼろおにぎり
夜:卵雑炊(家族用の豆腐味噌汁を拝借して、味噌仕立ての豆腐入りです)

という献立にしました。
たんぱく質についてNGは特にないので、皮を除いたお魚を足したり豆腐を足したりすると満足感があります。

またありがたいことに量の制限はなく、プリンや(つぶつぶのない)ジュースもOKなので、ひもじい思いはそれほどしません。

ただ野菜が恋しくなります。

検査前日夜

モビプレップ(腸内洗浄剤)作成

食事制限の仕上げとして下剤を服用します。
そこから検査までは絶食になります(水やお茶などはOK)。

そしてお医者さんから渡されたモビプレップという腸内洗浄剤を作ります。

封を開けて取り出すと丈夫な袋が。
そこに薬剤が入っており、水を加えて手で袋を押し、内蔵している別の薬剤と混ぜます。
さらに水を加えて完成!

モビプレップ

でっっっか。

洗濯洗剤の3回分詰め替えパックみたいな見た目になります。
重い。
これを冷蔵庫で保管して、準備完了です。

お医者さんからは、下剤で夜中起きちゃうかもと言われましたがぐっすり眠れました。
このあたりは個人差だと思います。

当日朝

モビプレップを飲む

朝一に脱水対策として水分をとります。

その後処方されたお薬を飲みます。

そして前日夜に作った、洗剤詰め替えパックみたいなモビプレップを飲んでいきます。

モビプレップ200ml
モビプレップ200ml
水200ml

を1セットとして、それを最低3セット。
できれば5セット飲みます。

5セット飲んだ場合、モビプレップがカラになります。
そうするとモビプレップ2リットル+水1リットル。
しっかりとした量です。

普通飲み物を3リットル近く飲むとお腹がちゃぷちゃぷして仕方ないところですが、飲むそばから出て行くので溜まりません。

味は、「甘みとうまみを減らして塩味を足したポカリ」みたいな印象。
美味しくはないですが、無理!という味でもなかったです。

腸内を空っぽにする

モビプレップと水を交互に飲み、どんどん腸内を空っぽにして綺麗にしていきます。

私は2セット目途中から水分しか出なくなり、3セット目では前から出てるのか後ろから出てるのかわからない感じの出方をしていました(汚いお話ですみません……)。

飲む合間にじっとせず少し動くことが推奨されているということと、お手洗いに何度も行くことでしばらく忙しないです。

「1セットを30分くらいかけてゆっくりと」と説明書にありました。
お医者さんに聞くと「いけるならもっと早くてもいいしその方がよく効く」とのことだったので、よしちゃっちゃと飲もうと思っていました。
けれどすぐトイレに行きたくなるので、意外と時間が経ちました。

検査

着がえ

いよいよ検査です。

鎮静剤の注射があるので、来院時車などの運転は不可です

病院で受け付けを済ませてから着替えます。
(今回お世話になった病院では個室を利用しました。)

よくある入院時に着るような服を着て、その下に「お尻側に縦の切れ目が入った」ゆったりズボンを履きます。
そのズボンの下は何もなし。

上半身はブラやシャツOK。
靴下も履いたままでいいと言われたので、際立つお尻まわりの頼りなさ。
そわそわしながら処置室に向かいます。

準備

ベッドで横になります。
血圧を測り、指先にパルスオキシメーターを装着。

その後点滴が入りました。
「リラックスできるお薬です」との説明でしたが、あとで領収書を見ると睡眠導入剤の一種のようです。
眠いまでいかずちょっと頭がふわっとするくらいの感触でした。

事前説明

印象に残っているのは、看護師さんに言われた「我慢せずに出してください、大丈夫です」の言葉。

検査ではガスが入りお腹が張るので、出そうなら出しましょう。
我慢せずに出してください。
大丈夫です。
ここにあるものは全部汚れていいやつです。

それを聞いて、恥ずかしくて我慢するというのはいらないよの意味だなあと考えていました。

私は結局覚悟した割にお腹が張ることも出すこともありませんでしたが、これは個人差だと思います。
看護師さんは白衣の上にビニールのスモックみたいなのを羽織っていたので、出すこと出ることはよくあることなんでしょうね。

検査

大腸内視鏡検査

いざ、お医者さんが来て検査開始です。

お医者さんに背を向けている状態なので詳細はわかりませんが、穴の空いた頼りないズボンをかき分け器具を入れていきます。
点滴のおかげか、入れるときも奥に入れていくときも痛みはありませんでした。

一緒に上にあるモニターを眺めます。
自分の腸内を見るなんて機会は滅多にありません。
ここが〇〇のあたりで~という説明を聞きながら、これでよくわかるなあと感心します。

一カ所腫瘍らしきものがあったとのことで(言われると確かにちょっと色が違うなぁくらいのもの)、組織を採取されました。
このときも特に痛みや違和感はありませんでした。

あっという間に検査は終わり、採取した組織の結果について教えていただくために次回の来院の目安を聞いて終了。

ポリープの切除などなかったため、すぐに食事をとってもよく、またお風呂の制限もありませんでした。

ただ、「まだちょっと汚れてるから洗いながら進みますね~」と何度も言われたのが恥ずかしかった……
モビプレップを飲んだときに3セット目と4セット目で出たものが変わらず、「このくらい」と記された目安の色だったので4セットで打ち切っていたのです。
素人判断をせず、可能なら全部飲むのがいいですね。
お医者さんからも、「次回やるときは全部飲んでくださいね」と言われました。

次回がないことを祈るばかりです。

検査後

点滴の作用でしばらく頭がふわっとしていました。
帰宅してからもなんだか眠たい感じ。

検査前で絶食なのとその点滴とで、検査後はあまりしっかり動けません。
予定を入れないようにして、ゆっくり休みましょう。

後日

2週間ほどあとになって、結果を聞きに再び病院へ。

少し炎症ができていただけのようで、それも治る過渡期にあり問題なしとのこと。
ひと安心です。

ですが、今回炎症があったものの自覚症状は特にありませんでした。
また、潜血があったという結果にも「痔じゃないのかな」と思っていました。

何事も素人判断はよくないなと実感。

それから、健康診断や人間ドックなど定期的に体をきちんとみてもらうことは本当に大切ですね。

以上、大腸内視鏡検査でした。

恐るるに足らずというか、思ったより怖くも痛くもありませんでした。

もし消化器官についてなにかお悩みのことがあれば、ぜひ怖がったり面倒くさがったりせずにまずみてもらいましょう!