私がはまってから暫く経ち、突然ゲームの「あつまれどうぶつの森」にはまった娘。
自分と違う遊び方楽しみ方に大切なことを教わりつつ、また気を付けないといけないと思ったことがあったのでそれをシェアできればと思い記事にしました。
第2次「あつ森」ブーム
私があつ森(Nintendo Switchのソフト「あつまれどうぶつの森」の通称)にしばらくはまったあと。
きっかけは何だったか。
嫌になったわけではない。
ささいなことだったと思うが、毎日プレイすることがなくなり、数日おきになり、その間隔が長くなり、遂には数ヶ月間触らなくなった。
そうしてそんなある日。
3才の娘が急に「どうぶつのもりやりたい!」とごねたのだ。
なんで?急に?
以前娘は私のプレイ画面から興味を持ち、いじらせてみたことがあった。けれどデモ画面をじっと見るだけでさほどはまってはいないようだったのだが。
たまたまあつ森の柄のTシャツを見て思ったのか、はたまた置いてあるDSを見て思い出したのか。
まあ一旦「〇〇したい!!」とごねだした娘は相当に手強いので、ずっとやってなかったしまあいいかと明け渡した。
「あつ森」上達の様子
私があつ森にはまっていて娘が「みせてみせて」となっていたのが2才の頃。
そのときは起動時に出てくるデモ画面をじーっと飽きもせずに眺めては「いぬさんきた」「わにさんきた」など動物当てっこに終始していた。
ところが今回は3才。
流石に前回と比べてリアクションが段違いだった。
以下は娘のあつ森プレイの上達の様子である。
ちなみに、私は手取り足取り操作方法を教えてはいない。
試行錯誤して学ぶのがいいというのもあったが、あつ森をしている間に家事などを進めたかったということと、どうしても難しければ聞いてくるだろうと思ったからだった。
ゲームは中毒性があるし娘はまだ幼いので、もし「難しいからやだ、やーめた」になるならそれでいいとも思っていた。
「やれること」は多いゲームだが、1度に教えても覚えないだろうと考えたからというのもある。
やりたいことがわかればそこだけピンポイントで教えてみたらいい。
①フィールドを歩き回る
まず広いフィールドがあって、家や博物館があって、歩きまわれるということを知る。
博物館が楽しいらしい。
喫茶鳩の巣に気づいてからは毎回訪れる常連となった。
②どうぶつたちの家に突撃する
どうぶつたちの家にいけることがわかる。
ただ会話をしないので、ただ無言で入り無言で去っていく。シュール。
どうぶつにとっては怖いと思う。
③会話をする
どうぶつたちの家で会話をすると、出るときにバイバイをしてくれることを知る。
それからというもの、毎度会話をするように。
「バイバイするかな?おかあさんみててみてて!わーしてくれたー😆」と楽しむ姿は可愛い。
家事の手を止めさせるのは困るが。
ただし文字が読めないので表情だけを見ている。
「なにって?」とたまに聞いてくるが、キャラクターの口癖や性格上出てくるセリフ(筋肉がどうとか)のことは説明ができる自信がないのでだいぶ端折る。
たぬきちやしずえさんにも挨拶を試みるも、会話を終わらせられず焦る娘。
④服を買う・着替える
エイブルシスターズの試着室を知ってから、トータルコーディネートで服を買うようになる。
もらったらその場で着替え、自分の家ではイメチェン。
アフロや丸坊主、アイマスクやカンフー服、下着のみなどなんでもあり。
⑤収穫や虫取り
畑の野菜や虫取りは、やり方を教えると楽しそうにやっていた。
はまっていたのが秋だったので、ポケットがスズムシやコオロギでいっぱいに。
「ポケットの整理」は満杯になったら出すトコロテン方式、「売る」の概念が分かっていないのでポケットのものをあちこちに捨てる。
なにかの拍子に仕舞ってしまった家具や抜いてしまった花や低木がフィールドに点在することに。
魚釣りは、タイミングが難しく私と一緒でないとできないのではまらなかった様子。
⑥プレゼント
プレゼントができること、プレゼントをすると喜んでくれたりお返しで何かくれるということを知る。
脱ぎたての服、とりたての虫、持っているものは躊躇なくなんでもあげる。
プレゼントでもらったものを別の子にあげるということもしばしば。
⑦料理やDIY
「キッチンで料理、作業台でDIYができること」と「今手持ちのもので作れるものを示すマーク」を教えててやってみせると楽しいらしくよくやるようになった。
でも料理は「体力が増える」という作用があるのがわからないので常に満腹状態に(食べられなくなるとしょんぼりするので、私がこっそり木を抜いて植えてして減らした)。
DIYはあくまで作るのが楽しいらしく、作ったあと飾るということはしない。
ポケットにやたらと柵が増えた。
でも虫取り網はよく使い壊すので、壊れたら作るということができるようになった。
ただ、枝を入手するために木をゆするのだが、蜂が出てきて刺されるのはトラウマになってしまったようだ。
⑧かっぺいと島へ
フィールドを歩き回りついにかっぺいを見つけ話しかける娘。
舟唄に合いの手を入れられることを知り喜ぶ娘。
(私は唄は飛ばし気味……かっぺいごめんね。)
島のレアリティという概念はわからないので、どんな島でも同じくらいの反応。
飛行機に乗ることや島クリエイター機能はわからないままだが、概ね基本的なことは覚えた。
2ヶ月ほど経つと、私に何か聞いたりすることなく黙々とプレイするように。
驚くべき3才児の吸収と成長。
そして大人だけでなくこんなちびっ子まで惹きつける、驚くべきあつ森。
3才に学ぶあつ森の楽しみ方
娘が黙々と、そしてわくわくしてプレーするのをみて、何だか羨ましく、そして嬉しくもなった。
そして、ああ本来こうして遊ぶんだよなと改めて思い知らされたのだった。
その日その時にやりたいことをやる
キャンペーンやイベントが何だろうと、プレイしている今このときに何をしたいかを大切にする。
「かっぺいの船に乗れるのは1日1回だからやっとこう」とか、「何を売ったらお得かチェックしとこう」とかいう思考もない。
娘のゲーム時間は1回15分(を1日1-2セット)だが、残り1分でも消化試合的な使い方はしない。
やりたいことをギリギリまでやるのだ。
作業がやりかけでも、気持ちが充実したらそれでいい。
マイルは無視する(優先しない)
ゲーム内には「マイル」というポイントのようなものが存在していて、条件を達成すると獲得できる。
そのマイルはアイテムと交換したり、旅行券を買ったりすることができる。
私がよく陥っていたのが「マイルを気にすること」だった。
これをやったらマイルが効率的にもらえるということがわかるとそれを先にやってしまったり。
しかし娘はなんと、私に一度もマイルおよびその通知について聞いてこなかった。
視界には入っているだろうが、きっと「見て」はいないのだ。
やりたいことをやって、いつもより少し多めにもらえたらラッキー。
そういう姿勢で遊んだならもっと没頭できるのだろう。
効率は考えない
娘のアシストをしてあげているときにちょくちょく言われたことば。
「なんではしってんの?」
そう。私はプレイ時よく走っていたし、喋りは早送りし、料理やDIYのモーションは飛ばすことが多かった。
それらの時間を省くのが、無駄がなくていいと思っていた。
でも、そんなせかせかしなくていいんだよなあ。
あつ森は本来、そういうゲームじゃないはずなんだ。
時短や効率、いわゆるコスパやタイパを考えずに楽しむのが大切なのだ。
娘は2-3ヶ月あつ森に没頭し、そしてある日からフェードアウトした。
やりたいことはひととおりできて満足したんだろう。そう思える。
大人から見たら、できることはもっともっとある。
でも、「あつ森の世界」を堪能し、「あつ森ライフ」を満喫したというのは表情を見るとよくわかった。
私も、娘が手を離した今心置きなく遊ぶことができるようになった。
次またやるときには、娘を見習ってもっと「上手に」遊べそうな気がする。
ゲームみまもりの注意
暫く娘のゲームプレイを見守っていて、これは気をつけたほうがいいなということがいくつかありました。
まだこどもにゲームをさせるのはこれからという方の参考になれば幸いです。
しっかりした制限をつける
ゲームもスマホアプリもですが、こどもには中毒性が強いです。
大人でも時間を忘れてプレイしてしまうのですから、こどもならなおのことです。
DSには「みまもりアプリ」が存在します。
1日〇分と設定していた時間が来るとアラームが鳴る仕様です。
アラームでなく設定時間が来ると強制終了させる設定もありますし、一方で制限なしにすることも可能です。
(ごほうび的な立ち位置)
そして、この制限は15分単位なのですが、我が家の場合は15分を朝と夕方の計2回という形にすることが多かったです。
(15分制限にしたあと、30分に延長するというやり方になります)
最初はアプリでなく「時計の長い針が〇にきたらやめようね」という声かけをしていましたが、はまってくると「イヤ!〇〇してから!」など延長を求めるようになりました。
強制力のある制限を前もってつけておくのがおすすめです。
やるべきことはゲームのまえに
いちばん娘があつ森にはまっていたときは丁度トイトレの真っ最中でした。
そして、ゲーム中なんども漏らされました……
力んでプレイしているのか、尿意を忘れてしまうのか、尿意よりゲームを優先してしまうのか。
謎だしどれもだったりするのでしょうが、ポイントは
ゲーム中に「〇〇してね」あるいは「〇〇しようね」と言っても聞いてくれない
ということ。
ゲームに全集中なので、終わるまではなにも他のことは聞きやしませんし動いてくれません。
なので、「おトイレ行ったらゲームしていいよ」「ごはん食べたらゲームしていいよ」みたいなルール付けを最初にしておくことをおすすめします。
縛り付けすぎず気楽に
上記とセットです。
そして難しく、でも大切なことだと思います。
娘は数ヶ月の期間を経てフェードアウトしました。
はまっているときは、朝やお迎え後などゲームができる時間にはゲームをねだりましたが、決まった時間を超えて遊びたいと癇癪を起こして大泣きするなど中毒的にはなりませんでした。
個人差もあるので絶対とはいえませんが、
- 「アプリのアラームが鳴ってから即終了」を求めすぎない
- 自分で終了させる
- 「やりたい」を否定しすぎない
- ルールが守れなかったときに叱りすぎない
あたりが大事だったのかなと感じます。
アラームが鳴ったときどうしても虫を一匹捕まえたいと言っていたら、それだけは一緒にみて待ってあげる。
やきもきしてもなるべく、自分でスイッチを押して終了させる形をとる(お父さんお母さんに消された、と捉えられるとあとで引きずります)。
「〇分を〇回」の事前の約束を超えてやりたがったときに頭ごなしにダメと言わない。
ゲームをする前にトイレと言っていたのに拒否して、結果漏らした。だから言ったでしょうとめちゃくちゃ言いたいと思いますが、叱るのはやりすぎないようにしましょう。
とにかく、
- ゲームのせいで親がピリピリすることが増える
- 子どもが「ゲームをするときに抑圧される」「楽しませてくれない」と不快感や不信感を持つ
ということがないようにするのが双方にとっていいあり方だと思うのです。
ブームのときはそれがないと駄目という感じで過ごしますが、一過性のものです。安心してください。
最後に。
子どもはあっという間にゲームのやり方を覚え、どんどん成長していきます。
その成長の過程や、真剣になって口を尖らせる姿や、「〇〇できた!」と喜ぶ顔をみるのが私は面白かったです。
ゲームは楽しいもので、しっかり遊ばせてくれると思ってもらうのがやっぱりいいです。ほどよい距離感を持ちつつ、お互いにゆるく楽しみましょう。